大事な子-23歳おめでとう大事な子-23歳おめでとう次男にメモを書いておいた。 「お誕生日、おめでとうございます。ケーキを買ってきますから、待っててね。」 私が帰宅すると、次男は、すでにベッドで眠っていたので、次男の寝顔に向かって小さい声で、「次男くん、ケーキは明日にしようね。」と言うと、パチリと目を開いてサッと起きてきた。 次男は、ウトウト眠っていただけで、ケーキを待っていたのかもしれない。 二人だけで、♪パッピバースディツーユー♪と歌ってお祝いした。 次男くん、23歳おめでとう。 次男ほどの知的障害をもっていながら、不自由なく生活をしている23歳は珍しいと思う。 すべては、多くの人の善意に助けられて成立しているのだ。 ありがたくて、ありがたくて、感謝の気持ちは、どんな言葉でも表現できない。 次男に、ちょっと久しぶりに、「次男くんは、どんな子?」と訊いてみた。 小さいころから、繰り返し言って聞かせて次男に復誦させて覚えさせたとおりに、 「大事な子」と答えた。 今は、次男は、意味がわかっているだろうか。 簡単な言葉だけれど、とても重い意味がある。 毎日、毎日、自分は大事な人なのだと感じて生活することは、当たり前のことだけれど、難しい人がたくさんいるにちがいない。 ベストセラーになっている「ニーチェの言葉」にこんな言葉があるそうだ。 「初めの一歩は自分への尊敬から」ニーチェ 自分はたいしたことがない人間だなんて思ってはならない。 それは、自分の行動や考え方をがんじがらめに縛ってしまうようなものだからだ。 そうではなく、最初に自分を尊敬することから始めよう。 まだ何もしていない自分を、まだ実績のない自分を、人間として尊敬するんだ。 自分を尊敬すれば、悪いことなんてできなくなる。 人間として軽蔑されるような行為をしなくなるものだ。 そういうふうに生き方が変わって、理想に近い自分、他の人も見習いたくなるような人間になっていくことができる。 それは自分の可能性を大きく開拓し、それをなしとげるにふさわしい力を与えることになる。 自分の人生をまっとうさせるために、まずは自分を尊敬しよう。 ニーチェの言葉001「力への意思」 私は、ニーチェのように深く考えて、次男にインプットしていたわけではない。 ただ、自分を大事な人だと思ってほしかった。 上手くいかないことが多いであろう次男、高い評価を受けることがないであろう次男に、それでも、自分は大事な人であると思ってほしかった。 しまった! ケーキを買って急いで帰ってくることに夢中で、プレゼントを用意するのを忘れていた。 何が良いかなぁ。。 ぬいぐるみはやめておこう。 これ以上ベッドが狭くなるのはよくないね。(~_~;) 衣服とか、何か、実用的なものにしますね。 3号のケーキだから、小さい、小さいケーキです。 でも、とても美味しいケーキでした。 この辺りでは、ちょっと有名なケーキ屋さんで買いました。 お兄ちゃんにも1/4だけ取り置きました。 |